柏崎市第五次総合計画・後期基本計画

柏崎市では現在、第五次総合計画・後期基本計画の策定を進めています。
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/sogokeikaku_sogosenryaku/sougoukeikaku/index.html

総合計画とは地方自治体の全ての計画の基本となり、地域づくりの最上位に位置づけられる計画です。長期展望をもつ計画的、効率的な行政運営の指針が盛り込まれます。

柏崎市総合計画は基本構想と基本計画によって構成されています。
これまで基本計画は前期・後期それぞれ5年でしたが、令和4(2022)年度からとなる後期基本計画は4年間に変更されました。 

総合計画は総合計画の審議会、分野別の分科会によって構成され、委員は市民の皆様から募ります。
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/sogokeikaku_sogosenryaku/sougoukeikaku/22599.html

今年1月から審議会・分科会を開催し、策定作業を進めています。
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/shiseijoho/shisaku_keikaku/sogokeikaku_sogosenryaku/sougoukeikaku/25704.html

一方、今回から市議会からの政策・施策提言を後期基本計画に反映させるべく、節目ごとの意見交換や提言書提出を行ってきました。
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/gikaijimukyoku/gikaiuneiiinkai/27106.html
さて、そのような経緯もあり、9月22日にも市当局(市長も同席)と市議会の意見交換を行いました。今回は以下の資料が提出されました。

・柏崎市議会提言対応状況一覧
・第五次総合計画後期基本計画(案)
・後期基本計画 目標指標一覧 

また後期基本計画の重点戦略は
・子どもを取り巻く環境の充実
・大変革期を乗り越える産業イノベーションの推進
の2つに絞られました。
意見交換では、議会側からは

・国際情勢の課題についての記述が長すぎる。
・重点戦略「子どもを取り巻く環境の充実」は子育て支援策だけでなく、医療や雇用など様々な施策との連動を示すべき。
・総合計画について市民にわかりやすく伝える努力が必要。
・総合計画が示す将来都市像がイメージできるようにすべき。
・目標指数と人口減少の現実に乖離はないか。
・施策の実現に向けて市の計画を列記してもわかりずらい。HP上で計画のリンクを貼るなど、工夫が必要。
・審議会・分科会の策定スケジュールと議会の提言のタイミングが合いにくい。次期の総合計画においては審議会・分科会に議員が加わることも検討してはどうか。
・人口減少が課題とされるが、高齢者と現役世代(社会の担い手)の比率を重視すべきではないか。
・DXの進行が人と人のつながりを希薄にし、自助・共助にも影響するのでは。
・市民ひとりひとりの所得を上げる施策展開が必要。

・・といった意見が出ました。それに対し、担当部局および最後に市長の回答・見解が示されました。 
後期基本計画には相当、市議会側の意見・提言を反映していただいていると思います。
今後は自らが提言したことに責任を持って、計画の内容を理解し、市民の皆様に周知するとともに、質問や審査を行っていかなければならないと感じたところです。

赤十字救急法基礎講習会

9月19日は赤十字安全奉仕団柏崎市分団の活動として、今年度2回目となる「赤十字救急法基礎講習会」を開催しました。
これは日本赤十字社 新潟県支部の事業を、地元の安全奉仕団が運営するという位置付けになります。

日本赤十字社 新潟県支部
https://www.jrc.or.jp/chapter/niigata/

講習は指導員3名にお任せしますが、準備や片付けは団員も手分けをして行いました。

厳重な感染防止対策のもと、円滑に実施できたと思います。
当初は同日に幼児安全法の短期講習会も行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止としました。
が、その連絡が申し込みをされた方々に行き届かず、大変申し訳ありませんでした。
今後は県支部との連絡を密にし、改善を図りたいと思います。
救急法基礎講習の要となるのは、一次救命措置です。
意識・通常通りの呼吸をしていない(=心停止状態)傷病者を発見した場合は、救急車を要請し、到着までの間に心肺蘇生(胸骨圧迫など)を行います。
心臓から送り出される血液には酸素が含まれています。
事故や急病などで心停止状態になると、脳への血流が途絶えて酸素不足に陥ります。
脳が酸素なしで生きられるのは、わずか3~4分と言われており、命が助かったとしても、重い脳障害を残します。
救急隊が到着するまでの間、心臓に残っている血液を送り出すことで、救命の可能性が上がります。
コロナ禍であっても、救命のための手法を普及し、また自らも確認してスキルアップしていきたいと思います。

【日本赤十字社】一次救命処置(BLS) ~心肺蘇生とAED~
https://youtu.be/N_b5wYiRwZE

柏崎総合医療センターへの支援

9月定例会議で計上されていた柏崎総合医療センターへの支援(2660万5千円)が、市のミスにより財源となる特別交付税の要求をしていなかったことから、支援取り消しの事態となりました。以下、新聞記事を引用します。
【新潟日報 2021.9.16】
補助金で手続きミス 柏崎市 2660万円減額補正へ
 柏崎市の柏崎総合医療センターの運営費を補助する市の事業で、市が関連手続きを誤り、予定していた補助金の増額ができなくなったことが15日、分かった。
 市は増額予定だった2660万円を減額する2021年度一般会計補正予算案を、16日の市議会9月定例会議に追加上程する。
 市によると、この事業は「公的病院運営支援事業」で、国の特別交付税を財源の一部に充てている。21年度当初予算では6084万円を計上。9月定例会議で8744万円に増額する補正予算案を提出していた。
 8月に国に提出した書類の中で、本来は増額後の金額を記すべきところを、誤って当初予算額を記載した。庁内の確認作業で9月14日に誤りに気付いた。市は担当課の認識違いと確認不足が原因としている。
 医療センター側にも報告したが、本年度計画で補助金増額は見込んでおらず、直ちに経営に影響は出ないとの回答を得たという。
 櫻井雅浩市長は15日、市議会議会運営委員会で「確認作業を怠り、大変恥ずかしく、申し訳なく思う」と陳謝した。
議会での詳細は以下ブログに記しています。
<本会議での質疑>
http://step-one.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-043d1a.html
<委員会での質疑>
http://step-one.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-b56f8f.html
柏崎総合医療センターは私も家族も昔からお世話になっている病院であり、地域にとってなくてはならない医療機関です。

通常の医療に加え、新型コロナウイルス感染症の対応等もあり、医療従事者の皆さんは大変なご苦労をされていることと思います。

先方の回答が「直ちに経営が悪化するわけではない」とはいえ、患者数は前年度比10%減少(9/16委員会答弁より)であれば、決して余裕のある状態ではないと推察します。

また今回の特別交付税は、国が公的病院に対して自由度の高い支援を行う意図があり、地域医療を守るための措置だと考えます。

本会議でも委員会(分科会)でも早急に新たな支援を求める声は多く、私自身もそこは強く主張しました。

加えて市当局にはこうした事態を引き起こすに至った背景・原因を分析し、改善策を講じるよう強く願います。